[NEXT] : [SKIP] : [TOP] : [UP] ::: [SF] : [HOB] : [PROF] : [TOOL] ::: [LINK] ::: [BBS] EUC-JP. Japanese. NetScape?

SF/VIFAM/BIKE/DUST/etc

2000年3月の出来事(種続日記)

ippo_x@geocities.com
BBS
日記共同体 巡回

軒先
芝居[voice]日記日記moonriders新曲試聴 .
未来には未来の風が吹く。

眼鏡変わりました。過矯正って事だったので度を落としたのですが、 世界、ぼけてます。

ほとんど意味はないでしょうが、タイトルがうぜえという人は #newにリンクを張れるようにしたというのは進歩でしょうか。

dasacon

↑なんか電波受けてるみたいで恐いな。

http://www.geocities.com/ippo_x/s_diary.html でアクセス可

今月のお題?

2000/3/31(Fr) 『非情の灼熱惑星(F・A・ジェイヴァー)』 非常だけど非情でも灼熱でもない

2000/3/30(Th) 『ハイ-ライズ(J・G・バラード)』 高層ビルで狂い出す日常

2000/3/29(We) 『虚空の遺産(エドモンド・ハミルトン)』 カンガルーに負けた

2000/3/28(Te) 『ファルコン(エマ・ブル)』 色即肯空、認識こそが存在



「事件ある所名探偵、つまりこの僕あり! やは、待たせたね諸君!」
「(ぼそっ)げげっ」
「僕が来たからにはもう事件は解決だ。
 ああ、それにしてもなんと言う事か。やはり私の運命は変えられなかった。
 助手君、探偵の条件、とは何かわかるかね?」
「鋭い観察眼、でしょうか」
「違う! 事件に対する嗅覚だ! 歩いていれば必ず事件にぶつかる、 この資質なくして何が探偵できようか」
「(ぼそっ)けっ。やっぱり奴が絡んでやがったか」
「(ぼそっ)警部?」
「(ぼそっ)おお、新米、お前は知らなかったな。
      アイツがウチの厄病神だ、よく見とけ。
      なんでも特殊な超能力者らしくてなあ」
「(ぼそっ)事件をあっという間に解決ですか」
「(ぼそっ)違う!」
「(ぼそっ)違う?」
「(ぼそっ)事件を”起こす”んだ。
      周囲の人間に”殺人したい”という衝動を起こさせる電波、脳波か?
      そういうのを垂れ流しにしてるとか」
「(ぼそっ)げげっ」
「(ぼそっ)よく覚えとけ。奴ある所事件ありだからな」


2000/3/27(Mn) 『星の秘宝を求めて(キース・ローマー)』 いじめられると超能力が身につく

2000/3/26(Sn) 『人狼原理(クリフォード・D・シマック)』 そして男は狼

2000/3/25(St) 『暁のファーストフライト(クリス・クレアモント)』 女は皆猫



「『クローンでは全く同じ人間は作れない』か。  なになに、後天的な学習や経験が決定的な差を持つため……なるほど、 そりゃそうだね。」
「んにゃ。」
「え?」
「作れるよ。」
「だって、どうやって」
「”後天的な学習や経験”とやらを一緒にしてやればいいのさ。」
「だからそれが不可能だからだね」
「できるさ。」
「え?」
「今居る人間をコピーするのは確かに不可能だろう。
 だが、今からなら?
 クローンを二体作り、全く同じ外的影響しか与えずに育てれば?
 そんなの出来ないなんて言うなよ、実験条件を揃える事は科学の基本さ。
 高い条件で整えれなければ、低い方に合わせてでも、実験条件は整えるんだ。
 意地でも整えてするから、比較実験ができるのさ。」
「比較実験。」
「そうだ。」
「同じ条件?」
「同じ条件。
 同じ住宅、同じ食事、同じ町、同じ通学路、 同じ学校、同じクラス、同じ先生……」
「あ、その先生が来たぞ。お前日直だろ」
「きり〜つ」


でも、このテーマは既に沢山SFでやられている気がするなあ。
「サイティーン」(未読)とか。「反逆の星」もそうかも。


2000/3/24(Fr) 『夢みる宝石(シオドア・スタージョン)』 それは夢を現実に変える宝石

2000/3/23(Th) 『デイヴィット王の宇宙船(ジェリイ・パーネル)』 マシンガンぶっぱなして宇宙じゃおりゃー!



ぺとろにうす?

ある男が居た。「焚書官」と呼ばれていた。
公序良俗に照らし合わせ、ありとあらゆる過去現在未来の出版物を、 彼の、ただ彼一人の判断によって差し止めていたのだ。
ゆがんだ政治と法律の結実がそこにあった。
「これ駄目。これ駄目。これももちろん駄目。あ、それはまあいいや」
絶版廃盤の嵐が出版界に吹き荒れる。
「えすえふう? 下劣だね。ふぁんたじぃ? 現実から逃げてるね。 駄目、文学じゃない。それも駄目」
今日も今日とて彼は仕事をこなして帰宅する。
豪宅だった。窓はあまり多くない、どれにも厚いカーテンがかかっている。
どちらかというと、そう、倉庫の雰囲気に近い。
彼が暗証を押して玄関をくぐる。中は、
本棚ばっかり。
あれ、これは、それも、あれもこれも全部、 それってあんたが絶版指定にした奴じゃ
「でへへ。○○さんのも××さんのも△△出版のも、全部俺だけのもんだもんね」
そうかそう来たか


2000/3/22(We) 『サイオン(ジョーン・D・ヴィンジ)』 たわみこそが力の源と光る緑の瞳

2000/3/21(Te) 『鉄の夢(ノーマン・スピンラット)』 純血種パワー炸裂

2000/3/20(Mn) 『カエアンの聖衣(バーリントン・J・ベイリー)』 体は名を表す

2000/3/19(Sn) 『エイリアン・チャイルド(パメラ・サージェント)』 ガール・ミーツ・ボーイ そして更に尻に敷く

2000/3/18(St) 『マン・プラス(フレデリック・ポール)』 火星人は仮面ライダー

2000/3/17(Fr) 『宇宙商人(フレデリック・ポール & C・M・コーンブルース)』 エコノミックアニマルかくあるべし



「では、私は最初から一人だったと!?」
「そうだ。新世代の合理化政策の一つの実験だったのだよ、君は」
「今まで、何度も、何度も、一人で、たった一人で」
「一緒に行っていた”仲間”は、全て君へ与えられた暗示に過ぎん」
「でも、”彼”は、そして私を撃った彼の恋人だというあの女性は」
「あれは我々の失敗だった。クルーの中に君と親しい人間を入れたのは。
 君は人一倍パイロットとしての適性が優れている。意識はしていなくても ”どこかがおかしい”という危険信号を察知していたのだろう。それが”彼” という対象によって具体的な目標を与えられた。 ほとんど真実がばれかけていた君をだますには、徹底した催眠暗示と、 そして君の内側ではない、外側からの暗示、つまり、世間からの攻撃という形での ”真実”が必要だった。」
「あの事件も、世間に発表された死亡者達も、全てが嘘だと……?」
「そうだ。関係者には機密保持などを盾に黙って貰った。死者らについては、 居を変え、名前を変えて姿を消して貰ったのだ。
 そして、一度ニュースになってしまっては、 その後も同じ事を続けるしかなかった。 君はいつも大勢ででかけて、一人で帰ってくる、 という、伝説のこれが始まりだ。」
「だが、彼女は、恋人だったという彼女は」
「こちらの連絡不徹底だよ。肉親には極秘裏に伝達して黙って貰ったが、 さすがに恋人との関係までは洗えなかった。彼本人に聞くと、 それほど深いつきあいという自覚はなかったそうだから、とばっちりだな。
 ああ、二度目から以後の君の”仲間”は、乗り込む前から既に幽霊だ。 戸籍には居ない、全て役者とそれが仕上げた名と前歴の者達だ。」


2000/3/16(Th) 『天の光はすべて星(フレドリック・ブラウン)』 目指すなら星



「EMANON’S」

「私の最初の記憶は、なんだか光の海の中をふよふよと泳いでいる感覚」
彼女はそう語った。私は彼女のノミを食べながら、その茶色い毛の密集した背中を更になでていた。

「やがてしっかりとした骨を持つようになって、他の獲物達を追いかけ回したわ」
柴犬はドーベルマンにそう告げた。

「肺を身につけて、干潟の泥の中でまどろんだわ」
ゴロゴロと喉を鳴らしつつ日溜りの中でまどろみながら、 三毛はマンクスにそう話した。

「やがて大地を走る力を手に入れて、駆け巡ったわ、思いっきり」
ドサンコはサラブレッドに鼻を擦り寄せながらもごもごとつぶやいた。

「私は思い出なのよ。種族の思い出」
女王アリは働きアリの一匹に複雑な化学成分でそう伝達した。働きアリはなにも答えなかった。


時間軸的に同じ頃、フェリーの上で。
「何故かは判らない。けど、私はいつも生き伸びる種族の側に居たわ」
エマノンと名乗ったその女性は、何処か寂しげにそう口にした。


2000/3/15(We) 『銀河市民(ロバート・A・ハインライン)』 そして少年は商売人になる

2000/3/14(Te) 『人間の手がまだ触れない(ロバート・シェクリイ)』 禁断の領域をかすめ飛ぶ

2000/3/13(Mn) 『必殺の冥路(ウォルター・ジョン・ウィリアムズ)』 「自分」を探す旅

2000/3/12(Sn) 『キラシャンドラ(アン・マキャフリイ)』 幸せを見たいか!

2000/3/11(St) 『クリスタル・シンガー(アン・マキャフリイ)』 女なら一流を目指せ

2000/3/10(Fr) 『地球生まれの銀河人(リイ・ブラケット)』 バロウズっぽい。多分。

2000/3/9(Th) 『シリウス(オラフ・ステープルドン)』 忠犬ハチ公ド・ジョーン盤。多分。



 男は血まみれの口をぬぐいながら空を見上げた。
 重く垂れ込めた雲の中から、雪が舞い落ちはじめている。
 灰色の雪が。
 獲物−−5本足の鹿−−の解体にはもう少し時間がかかる。
 本格的に降り出す前に、と彼は急いで解体作業を続けながらも、 一緒にはじめた食事は止めなかった。 とにかく足りない栄養素を補給するために、誰かにとられてしまう前に、 その肝臓だけは自分のものにしておきたかった。獲物の中でも一番大事な部分だ。 ただのタンパクだけでない、ビタミンをはじめ、 必要とする希少物質がそこにはある。 それを取り逃せば、他の肉がどれだけあったとしても栄養失調はまぬがれない。 味などどうでもよかった。とにかく咀嚼を続ける。
 大きく切ったその塊を呑み下した喉に、微かに違和感。
 と、同時に、口から血が溢れる。獲物ではない、自分の血が。
 鼻の中に鉄の味と匂いが迫る。
 ……これは、胃からではない。食道のどこか、もしくは、肺。
 彼は獲物を解体する手を止めた。
 体を奇妙なだるさが襲う。めまいを抑えるために目を閉じた。
 そして悟る。
 再び目を開けた時、周囲は汚い雪に覆われつつあった。 様々な有害物質が熔け込んで、白という色を失った雪に。
 普段なら、急いで自分の隠れ家に、倒れかけたビルの片隅に逃げ込んだはず。
 だが、今ではその全てが無意味になっていた。
 獲物を放りだし、半分以上が朽ち果てたアスファルトの上を、北へ歩を進める。
 足跡だけが残った。
 北には、「墓場」がある。

 かつて、はるかにかつて、 今は世界に居ない象という動物は、死期を悟ると種族の墓場へと自ら赴いたという。 それは、今の人類にも当てはまる。同じ補乳類だけに、 本能が響きあったのだろうか。

 数億年後、知性持つ種族が地上で栄え、文明を築いた。 各地で大地を掘り返し、鉱脈を採掘しては文化の血としていく。
「俺達が掘り出しているこの鉱脈な、実は化石燃料なんだって判ってるか?」
「え? こんなのが?」
「そうだ。昔々の生物の死体だ。それが大地の中に長い間閉じ込められ、圧縮されて、 こんな形になるんだ。」
「へえ。どんな生物だったんだい?」
「知らん。今科学者達が頑張って解明している所さ。とにかく、 重金属を大量に代謝する生物だった事しか判っていないよ。」
「今は希少な重金属も、昔は大量にあったんだねえ。 そんなのを代謝する生物が居たなんて。」
「どうやって生きてたのかな。まあ、 それを再び採取して俺達の仕事が成り立ってる訳さ。」
「ふうん。」
「知ってるか? ここはその頃、谷だったんだ。」
「彼らの墓場か。」


2000/3/8(We) 『小鬼の居留地(クリフォード・D・シマック)』 ディ・キャンプっぽい。多分。

2000/3/7(Te) 『プリズナー(トーマス・M・ディッシュ)』 X−FILE謎解かない盤。多分。

2000/3/6(Mn) 『スラン(A・E・ヴァン・ヴォクト)』 「地球へ…」な話。多分。

2000/3/5(Sn) 『成長の儀式(アレクセイ・パンシン)』 「宇宙の孤児」な話。多分。

2000/3/4(St) 『停滞空間(アイザック・アシモフ)』 実は全然停滞には関係しない。多分。

2000/3/3(Fr) 『呪われた村(ジョン・ウィンダム)』 ホラーよりは科学小説なかんじ。多分。

2000/3/2(Th) 『重力が衰えるとき(ジョージ・アレック・エフィンジャー)』 裏稼業探偵風。多分。

2000/3/1(We) 『大暴風(ジョン・バーンズ)』 冒険活劇。多分。


[←] 2000年2月へ2000年4月へ [→]
[Diary NOW] 現在進行形の日記
[TOP] ホームページ
[COUNTER]
[NEXT] : [SKIP] : [TOP] : [UP] ::: [SF] : [HOB] : [PROF] : [TOOL] ::: [LINK] ::: [BBS]


something tell me. [mailto:ippo_x@geocities.com] [BBS]