IPPO's Diary Page (97.09)

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９７年１０月までの出来事（不連続日記）

97/10/31(Fr)

いかんなあ。日記に力入り過ぎちゃったみたい、他のデータの更新がストップしちゃっている（笑）。仕事が止まっているのは言うに及ばず（爆）。
なんとかペースを落そう、うん。手始めに、この週末は更新しない。ナゼって、懐かしい大学の学祭に遊びに行くんだからね～だ。頼むから路面凍っているなよお。バイクはそうでなくても寒いんだし。

97/10/30(Th)

再びロボットの話。もう少し詳しく「Ｐ２」の未来を考えてみた。

女の子型。
小型化や「人に恐怖を与えない」という姿勢、及び一部のヨコシマなる人間心理の具源とそれにノる企業より、この方向の可能性は高いと見る。
だが、そんなのヤダ、生身の方が絶対にイイ、という後輩の声も大きいので別の道も考えてみる事にする。「見ろよアイツ、旧式を連れてるぜ、不細工だよなあ」と言われるのが嫌とかそいつは言ってたが、それは生身でも変わらんと俺は思う。
ガンダム型。
兵器産業が一番力の強い事を思えば、さもありなん。確かに兵器としてなら、「巨大化」でもって「人に恐怖を与える」が主軸になるだろうしねえ。個人的には一番嫌だ、とか言ってたら、これまた後輩が一言。「バーチャファイターやロボテックはどうなんです？」なるほど！　つまり、ゲームとしての大型化か。体感ゲームどころか、リアルゲームになる訳だ。がんばれ、某セガ。
スーツ型。
兵器、というカテゴリからの連想。早川ＳＦ「宇宙の戦士」の戦闘スーツなんかを指している。それを言うなら、一応ガンダムも「スーツ」だけどさあ。更に言い出すと、ボトムズもサイズや雰囲気からして、上よりもここが近いかもしれん。他、「エイリアン２」のパワーローダとか、「アップルシード」のギュゲスとか。あ、モスピーダもいいなあ。
……うん。モスピーダは欲しい。あれならレジャーとして成立する。ホンダがしてるんだし。おお、なんだかごっつい実現しそうな気がしてきた。（笑）
サイボーグ００９型。
つまり、技術の熟成は、人間の身体代用部品技術へとより強く流れるのではないだろうか。アニメでなく言うと早川ＳＦで「マン・プラス」なノリである。
でもねえ、加速装置はねえ。いきなりそれを連想しないで欲しい。無茶やって。脳味噌をどうやって高速化するんだらう？
そして、ロボット型。
実はこの可能性も考えてる。つまり、あくまでも「産業ロボット」の延長としてしか、ロボットはその存在を許されないのではないか。ボルトやリベット、金属で作るのを義務づけられ、能力も技術にではなく、社会により制限を受けて。悲しく感じるのは単なる私の気の迷いであり、実はそれが一番正しいつき合い方かもしれない。
反乱も協調も出来ない、使われるのみの哀れな召使よ。
あれ、これは漫画「ファイブスターストーリーズ」のファティマなんかにも通じてるかな？

97/10/29(We)

不覚ながら、初めて話題の「Ｐ２」を見た。ホンダの作った二足歩行ロボットの事である。 ASCII に載っていた。いや、二足どころか、既に四肢に頭を備えている、宇宙服臭い味のある姿のロボットだった。同時に載っていたソニーのペットロボットもキいた。
「企業が本気になればこんなのちょいよ、なあにが研究者だ、象牙の塔のゴク潰しが」っぽい言があったが、返す言葉がない。とにかく人間の模倣から、とにかく客受けする可愛いペットな仕草から、というアプローチをけなすつもりはなく、むしろそれをしたいのにうまく出来なくて理論に逃げてる学者な背中がすすけて見える。俺の背中も含めて。企業って、すごいよな。正しいよな。
ロボットも小型化が進むと言う（ホンダの目標は身長 130～140cm）。というのは、でかくて重いと危ない上に、人に「恐怖感」を与えるからだというのだ。フランケンシュタイン・コンプレックスは、そしてゼノフォビアは健在という訳だ。果たして近未来、私達は彼等を、恐れることなく受け入れる事ができるのだろうか。おそらく、サイズは一つの誤魔化しにしかならず、より根本的な所での違和感が根を張る事だろう。
「アトムからガンダムへ。」そう、その記事は締めくくった。我々の上の世代から、我々の世代への感覚の変化がこれだそうな。正にアトム的な姿と仕草のロボット「Ｐ２」の次にくるのがガンダムか、と思うと、同時に私は戦争の影をも感じてしまった。それだけは止めて欲しい。手に入れた玩具を使いたいが為に、そしてテレビの見過ぎで狂ってしまっている感覚（＜俺、自覚あるです）がそれを許すが故に、そんな殺し合いの道へと入りたくはない。誰か止められるだろうか。その世界の歯車の狂いを俺は自覚できるだろうか。自信がない。
もしうまく抑制出来て、ガンダムの次へと高飛びが出来たらとしたら、そこには何が来るだろう。そう考える。つまり、我々の世代から、我々の下の世代への感覚シフトは何なのか、だ。
ズバリ。
「女の子型」と見た。（笑）
最近見たのでは「アミテージ・サード」という OAV がありましたね、女の子の姿をしたロボット。しかし私にとっては、早川ＳＦから出てる「バーチャル・ガール」という方がピンと来るのだが。でなきゃ「アンドロイド」とか。
小型化、危害を加えない形態、そしてアンチ戦争となれば、おそらくその辺りに収束するんじゃないかな。最近の恋愛ゲームとか、そのへんのノリもそれを助長すると見る。
あれ？　でも、これもそんなに新しい意見じゃないか。「生きてるダッチワイフ」いや、この場合は機械だから「生きてないダッチワイフ」の方が正確か？　は、昔からよくあった意見だ。
でもなあ、ＳＦモノ、ロボット好きモノの私としては、やっぱりそういう女の子型がいたらイソイソとお近付きになろうと出かけるだろうな、うん。ダッチだろうが、そうでなかろうが。
「召使」というよりは「友人」「恋人」の位置づけの方が納得できる。
……うん、やっぱり次は「女の子型」でキマリだわ（笑）
目指せ、「ガンダムからマギーへ。」

97/10/28(Te)

「理想の自分」と「今の自分」の間にあるギャップには、いつも落ち込まさせられる。やればやれる様な日常の処理のひとつひとつ、そのどれもがたわいないものばかりなのに、降り積もる一方で減りはしない。
さぼっているのだ。
まあ、研究室の上やら下から押しつけられてるという部分は無いでは無いが、それは言い訳にならない。所詮は自分が蒔いた種だし。
とにかく、ひとつひとつ順位をつけて、着実に消化していかなくてはね。
人間、マルチタスクにはなれないのだから、集中と気分の切替でシングルタスクをフルに利用するしかないさ。
一応書くけど、私の理想は低いぞ。タイミングにＣ調に無責任ぐらいなもんだ。（笑）
そうそう、今週末は多分居ない。学祭に行っている事でしょう。某Ｔ大学某ＳＦ系研究会、及び某コンピュータ系研究会の面々、待っとれよ～
だから、雪も降るなよ、あんまり寒くなるなよ、俺の足はバイクしかないんだぁ
さて、という理由で更新もさぼります。でも、バイファムはどうやら今週は無いらしいし、もとから更新予定はなし。＜なんでないんでしょ、ぶぁいふぁむ

97/10/27(Mn)

よっしゃあ！　この月曜日をもって仕事に一段落。１１月何日だったかのニュースうんたらを見ると、１、２分だけそれらしい仕事の話がある事でしょう。カットされてなかったらね。えっと、Ｆテレビだったっけ？　も、どーでもいーや。
……と、思ったらまだ仕事。録画したデータにノイズが載ってて放送出来ないので、取り直したのを欲しいそうだ。そんなん言われてもねえ、再現性出来ないのもあったりするし。＜バグ？（笑）
我輩の妹をイケニエに捧げた話。
綺麗な関節データが取れました。ＭＲＩの先生が「関節が綺麗な人は外見（顔）も綺麗」などという経験則があるんだなどとゴマを擦ってくれる。「じゃあこの関節データをお見合い写真に使えませんかね」と混ぜ返す。
：妄想モード：
「おお、これは綺麗な関節の人だ、きっと素敵な人に違いない。ぜひこの人を紹介して下さい！」
：妄想モード終：
「そんな奴いるのか？（笑）」「ここ（医学部と工学部）にならいるかも（笑）」「そりゃまあ、人間は外見で判断したらいけないって言うけどさ。こういう中身で判断するのも（爆笑）」「……そんな奴、いたらヤだなあ（苦笑）」
約束通りに頭も取る。この頭蓋骨データをお見合い写真に……そのネタはもういいか（笑）。「あんまり外部に出さない様に」と釘も刺されたし。
え？　じゃあ、ここに書いてよかったのかな？　やべえかも（汗）
結果、尻の脂肪も並でデブな訳でなく、脳の血管も並で人より血の巡りの悪い訳でなく、兄としてはすこぶる不満な結果に終った。弱みが握れると思ったのになあ。
そうそう、Ｊさんのあの友人はＫさんでした。Ｙさんは又別の友人。
まあ、別に過去ログの訂正まではせんでいいか。ここで言ったし。
いきなり、寒くなりましたねえ。もう冬。この秋は旨いもん食い損ねたー

97/10/26(Sn)

今日もべったり冬樹蛉さんの日記を受けての話。
こんなん本人（冬樹蛉さん）が見たら気分悪くするんとちゃうかな、明らかに人のふんどしで相撲をとってるんだものな。……まあ、まず確実絶対に本人はこんな所チェックしてはいまい。バれるまでは好きをさせて貰おう。（笑）
ほやほや、１２月のＳＦマガジンはティプトリー特集ですか。これは外せませんな。最近は本屋による暇もなくて、数カ月ＳＦマガジン買い損ねてたんですが、今月は買う様に努力しましょう。 ……ローソンに置いてくれれば確実に買えるのになあ＜生活すさんでるぜ（笑）
私はティプトリのあの狂気、とでも言うのだろうか、それに惹かれながらもノメリ込むのを避けている、ぐらいのスタンスでつき合ってる。あれが本当に判ってしまうと、抑制が効かなくなりそうで恐い所があるのだ。
あるいは、あの人のアレは、限りない「正気」であるのかも知れないが。その真理の道に踏み込むには決心が必要そう（笑）。まあ、一読をお勧めする作家である。あるいは人生変わるかもね。
そんな私のティプトリ・ベストは「たったひとつの冴えたやり方」。
生粋のファンから言わせれば「甘い」のかなあ。あんまり人気ないみたい。狂気加減がうまく制限されてて、俺にはこれぐらいが似合ってるんだけど。

97/10/25(St)

先輩がイケニエを探している。いや、違った、ひとみごくーだ。
私が妹を差し出す事にした。
……こんなん書いてたら殴られるな。真面目に行こう。先輩の研究で、何人かのＭＲＩ画像が必要になった。関節の柔らかい若い女性の方が、後のデータ処理が楽なそうだ。そういう実験を快く引き受けてくれる人の心あたりがないかと相談されて、なかった私は（涙）妹’ｓに話を持ちかけた訳で。妹Ｉは金にもならんから嫌という。妹Ｓは好奇心丸だしで、何を言うかと思ったら「頭の画像（脳味噌の輪切りの図）も取ってくれるなら、する。」……我が妹ながらよう判らんわ。いや、とてもよく判る様な気もする自分がなんだかトホホな感じ（爆）。
ＭＲＩの人に相談すると、「脳味噌もバッチシ」と快諾。実験日は月曜日に。
「頭なんかに強烈な磁気かけて、パーになっても知らんぞ」と脅してみた。答えは「大丈夫、これ以上悪くならへん。」そこで返す。「なるほど。するってえと、頭が良くなる可能性があるな。」「そうそう、その通り。」「なんだか、あれだな。それって、電化製品叩いて直すのに似てるよな。」「あっはっは、言えてる～」……これだから、徹夜明けのハイな会話はたまらないんだよなー。
実は月曜日は手術室でデータ取りで、それをテレビが取材に来てて、更に修士時代の後輩が受験の下見と挨拶に来るとかで、でもって夕方から件のＭＲＩデータ取りで場所を知らない妹を俺はバイクに乗っけて送り迎えな訳で ……
やっぱり災難ってまとめてくるよな。

97/10/24(Fr)

Ｊさんの友人Ｋさんから「見たよ」のコール。バイクはオフがいいと言われた。そうだなあ、オフもいいなあ。
あれ。Ｊさんの友人って、Ｙさんと違ったか？　勘違い、それとも同じ人？
ようやくバグの主因（ってほどでもないな、あまりにも馬鹿らしいミス）を見つけて問題はセンチ単位からミリ単位に変化。よって、前回直しかけて放っておいたバグを真剣に退治しないと、これ以上の性能上昇は見込めなくなってしまった。どーしよーかなー。
今日はちょっと面白い話が沢山ありそうなので、長文にしよう。
最近は人の日記をよくチェックする。後輩に「はまるでしょ」なんて言われて言い返せないでいる。前は「ふふん」とその後輩を笑ってたりしたもんだが。
そういう訳で最近影響を受けるのが冬樹蛉さんの日記だったりする。今日巡回すると、ここで大阪弁電卓というのが紹介されてた。……欲しいなあ。（笑）
更には「ミニチェア食いだおれ人形」もあるという。そういうお馬鹿な買い物は、私も受けてたつ所である。某日、研究の小物を買いに東急ハンズに行った時、画材屋で身長 20cm ぐらいのスケッチ人形（絵を描く人がポージングの研究をする為の、そっけない木の人形ね。関節が大抵キチンと動くのが良）をゲットしてしまった困ったちゃんなのだ。
何も考えがなくて購入した訳ではない（いや、本当だって）。これの両手を紙バサミとして活用し、10cm 四方ぐらいのメモペーパーを端末の前に目立つ様に置く為、だったのだ。私はそれを伝言君と呼んであげたい。
……失敗した。関節に限界があって、両手を合わせる所までいかないのだ。
んが、私はこの程度ではへこたれない。無理矢理彼の右手にアロンアルファを塗りたくり、クリップを貼り付けてやったのだ。どうだ、これで紙が挟める。
……失敗だった。所詮は身長も体重もない只の木製である。挟んだ紙の重さに負けて、「こける」のである。くそお。
さんざん研究した結果、紙を直上に持ち上げた、バレーやテニスの第一打の様な情けない格好であれば、あやうい均衡で立ち続ける事を発見とした。おお。そうさ、俺は最初からこれを狙ってたんだ。
そういうのを、俺の友人Ｉの表現を借りると「あの葡萄はすっぱい」と言う。
どうでもいいが、そういや、先日知人Ｓらと共に新世界に行った時が「食い倒れ人形」との初めての（直面した）出会いだよなあ。こんなんで俺、本当の関西人なんやろか。
今日私はメモペーパーにこう書いて、モニターの上の伝言君に預けた。
「もし寝てたら起こさないで下さい。幸せなんです。」
さて、バグ取り作業に戻るか。