Aug.1,2006 (Tue)
□『お・り・が・み 1〜7』
「お・り・が・み 1〜7」読了。
まいじゃーさんのところで強化お勧めだったので一気通関で読んでみた。
なるほど、まいじゃーだなあ。
「面白くない」訳じゃないけど、「面白い!」訳でもない。
数箇所、クスクスとかプーとか笑ったところがある。例えば後半だと盲目女神が床転がってバンバン叩きながら笑ってるとことか。
話の盛り上がりも無い事は無い。後半の両目眼帯神父が出てきて以後ぐらい。妹登場もなかなかいい感じだったし。
ただ、前半の迷走っぷりや、全体通してのいきあたりばったりぶり、伏線消化の適当無理矢理っぷりが気になって仕方ない。
それから最大の弱点は、キャラクタの思考の浅さ。
「そういう指向」として用意されて動いてる感じで、説得力や感情移入が弱いと思う。特に狂信を肯定してしまう部分や、個々の正義に拘っての、あるいは周囲に拘らないが故の思考膠着部分。
あまりにも長い時間と強大な力を持った魔=神達の心理の在り方も、その発露も微妙。
更に付け加えるなら、そのあたりが弱い故に壺中天は単にワイルドカードと化してて、非常に危うい。
そのあたりがどうもなあ。
「今の」「ライトノベルの」「標準」という意味でなら、それは順当とも思う。
筆力の弱さとか。設定の在り方とか。キャラの立ち方とか。
あと、巻数番号付いてないところとかな。止めて欲しいなあ。
題: お・り・が・み 天の門
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426604-2
日: 2004/06/29
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \580
文: 身に覚えのない借金30億を背負った女子高生・鈴蘭。彼女を救ったのは悪の組織「魔殺商会」。世のため悪のため、組織の手先となって戦う鈴蘭だったが、彼女こそが世界を開く扉「ヘヴンズゲート」の鍵だったのだ!
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題: お・り・が・み 龍の火
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426605-0
日: 2004/10/29
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \560
文: 悪の力をもって開け!地の檻!!
宮内庁指揮下の対魔人組織〈関東機関〉。その龍撃手たちのクーデターまで24時間。局長は龍撃手たちに対抗する手段として鈴蘭に白羽の矢を立てた! 一方鈴蘭はそんなことをつゆ知らず、足りない出席日数と戦っていた
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題: お・り・が・み 外の姫
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426606-9
日: 2005/02/25
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \580
文: 魔人みーこが世界を喰らう
記憶を失った魔人みーこを匿い勇者・翔希は敵(魔殺商会)にも味方(神殿協会)にも追われる。追いつめられた翔希は魔人組織ゼピュルムの甘言に乗り、高度1万3千メートル上空で神殿協会の空中戦艦と激突する!
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題: お・り・が・み 獄の弓
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426607-7
日: 2005/07/30
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \560
文: 神殺しの一族「名護屋河家」にもう一人の巫女がいた!?突如あらわれた妹・睡蓮の存在に鈴蘭は嬉しいやら照れくさいやら。魔殺商会の一行はそんな鈴蘭たちを連れ夏の海へ。しかし世俗にまみれた姉を認めようとしない睡蓮の心に魔人組織ゼピルムが妖しく囁きかけ、楽しいはずのバカンスは悲しい姉妹の死闘へと変わる。生き残るのは神の弓矢か魔王の拳か!?怒りに燃える神殺しの一族たちが覚醒するフルバトルメイドシリーズ第4弾。
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題: お・り・が・み 正の闇
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426608-5
日: 2005/12/28
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \560
文: いよいよ魔王として覚醒を始めた鈴蘭。その力を危惧した光の勢力・神殿協会は鈴蘭が闇に魅入られる前に聖女として君臨させようとする。その頃“魔殺商会”を訪れたのは不思議な少女セリア。リップルラップルの旧友というセリアは鈴蘭たちとドタバタした日々を過ごすがセリアを魔女と断定した神殿協会は彼女を殺し、鈴蘭を奪還しようと激突する。果たして勝つのは光か闇か。そして鈴蘭が選んだ道は魔王か聖女か、それとも…。
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題: お・り・が・み 光の徒
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426609-3
日: 2006/02/28
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \620
文: 魔王・鈴蘭VS光の使徒たち
国立展示場を襲ったのは、魔人率いるテロ部隊。神出鬼没な魔人に人質が一人、また一人殺されていく。囚われの身になったシスター・クラリカが耳にしたのは、テロの背後にいるのは魔王となった鈴蘭の存在だった…。
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題: お・り・が・み 澱の神
著: 林 トモアキ
発: 角川書店
印: 角川スニーカー文庫
符: ISBN4-04-426610-7
日: 2006/06/30
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \630
文: 世界は崩壊し、ついに魔王・降臨! シリーズついに最高潮!
貴瀬が神の下にさらわれた。鈴蘭は〈神殿協会〉と魔人組織〈ゼピュルム〉を引き連れて、神々が住むという天空へ出陣する。そこで彼女は最後の戦いを見るーーー。人気シリーズいよいよクライマックス!
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□『シンギュラリティ・スカイ』
「シンギュラリティ・スカイ」読了。
ナノテク持ってるんだけど社会は19世紀。
という設定ワールドにおける、
愚直技術者や女スパイ、革命家や鋼鉄軍人入り乱れるドタバタ歌劇。
どっかでみた作風だなあと思ってたらSFマガジンで「アッチェレランド」シリーズだっけ? を書いたあの人なのね、納得。荒唐無稽さというかお話の投げっ放し感というかが非常に同調している。首尾一貫した作者だなあ。
物質的には、ナノテクによって誰もがドラえもんのポケットを持ったら?
精神的には、ナノテクによって誰もがスパコンと全網羅ネットを持ったら?
結論、基本的に全部崩壊。
結論、基本的に全員理解不能。
そのガジェットと状況で何をするのかなーと思ってたら、ナンセンスコメディをするっていうか、シニカルな皮肉で笑いを取る事に命をかけるというか……
ドタバタギャグものでした。
嫌いじゃないけど、微妙。
題: シンギュラリティ・スカイ
著: チャールズ ストロス
原: Charles Stross
訳: 金子 浩
発: 早川書房
印: ハヤカワ文庫SF
符: ISBN4-15-011567-2
日: 2006/06
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \987
文: 「わたしたちを楽しませてくれますか?」ある朝、新共和国の辺境惑星ロヒャルツ・ワールドに降りそそいだ携帯電話から聞こえてきた不思議な声は、住民の語る「物語」と引き換えに、3つの願いをかなえはじめた…お金、自転車、家、核融合爆弾…それがどんな願いでも。かくて惑星社会は大混乱に。この事態を「侵略」と決めつけた新共和国皇帝は、ただちに攻撃艦隊の派遣を決定したが…。英国SF期待の新星が放つ衝撃作。
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Aug.2,2006 (Wed)
□『ティンカー』
「ティンカー」読了。
読んだ。面白かった。
あらすじ。
パラレル・ワールド? 平行世界? が実在し、この地球と、魔法使いエルフ族が住む森林地球との間でゲートが開いた。ところがこのゲートが不良な上に理論もよく判ってないしろもので、ピッツバーグ地域だけがエルフ世界にジャンプ。それなんてオーガス? ちなみに月1回、1日だけピッツバーグはこっちの地球に戻ってくるという。
そんな月に1度のシャットダウン・デイ、主人公のジャンク屋経営18歳美少女ピッツバーグ在住は魔法犬の群れ(暗殺用)に追われるエルフ青年(実は王族)に出くわし、自らも命がけで彼を助けるはめに。
ところでこのジャンク屋美少女、実は何処の大学でもMITでも一発合格できる才知の持ち主で、というのも実は……みたいな。
読み出してすぐにあれこれ女性作家かなと思ってたらやっぱりそうだった。人によって異論があろうが、私にとってはアン・マキャフリィを思い出させる筆。クリスタル・シンガー、キラシャンドラ、パーンの竜騎士4〜6あたり。つまり私の一番好きな頃の。
伏線関係が唐突だったり回収が甘かったりするのは、続刊で補正されると見ていいのかな? だったら続きの翻訳早急に希望。
話はかなりの萌えでライトノベルではないでしょうか。表紙絵は非常にマッチしてると思ったよ。いっそ挿絵もガンガン入れていいのでは。というかその路線ならこれはC☆NOVELSで出してもよかったんでは? という言い方もありかな。
知り合いがグッドモーニングアルテアみたいなイメージ(意訳)(いやでもこれで一体何人に通じるんだ?)(通じなさそうだから真面目に書こう。車や兵器や医療機器やらと色々なメカがあって、どれにも呪術的マークや魔方陣が書き込んである感じ。)とか言ってたけど、私の脳内映像ではあんまり紋章とかはなかった。額のマークと医療用呪のプリントアウトぐらいでないかな、紋章は。むしろ正統にメカとジャンクって感じ。
モテモテの上にするすると進む恋愛はちょっと微妙かなあと思った。性別入れ替えて男のモテモテだと納得するのかなあ。このあたりはちょっと不分明だが、まあ、唐突やご都合主義を感じるって事で。ヒロインがめちゃ可愛いのは同意。少なくとも私から見た場合では。
あとラスト近辺の落ち方も唐突あるいはご都合かなあと。ちょっとスーパーマン過ぎないかティンカー? そのへんが伏線の消化足らずというか、もうちょい説得力が欲しいよな。
理論と実機構築の狭間は大変大きいと思う。まあそこはジャンク屋で鍛えたと言われると、うーんじゃあ納得しとくか。
題: ティンカー
著: ウェン スペンサー
原: Wen Spencer
訳: 赤尾 秀子
発: 早川書房
印: ハヤカワ文庫SF
符: ISBN4-15-011572-9
日: 2006/07
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \987
文: 21世紀末、中国が開発した異次元間転移装置ハイパーフェーズにより、異世界への道が開かれた。だがその装置は未完成で、なぜかピッツバーグだけが魔法が支配するエルフホームに転移してしまった。ティンカーは、そのピッツバーグでスクラップ業を営む、18歳の天才少女。ある日、魔法の狛犬に襲われた一人のエルフを助けたことから、地球・エルフホーム・オニヒダの三世界にまたがる奇想天外な大事件に巻きこまれることに。サファイア賞受賞作。
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□『メモリー(上下)』
「メモリー(上下)」読了。
マイルズ・ヴォルコシガンのシリーズ最新刊読了。
いやはや、読むのに時間がかかった。文字密度かなりのもの。(実はカズムシティ分ぐらいあるんじゃないの?)
粗筋を各地で聞いてるとかなり陰鬱な話なんじゃないかやだななあと思ってたのだが、そんな事はない。いつも通りのマイルズ節でした。
・まず、マイルズが変な見栄はって大失敗する。
・衝撃でウジウジする。時にナイフ持って自殺の一歩手前とか。
・もっとやばい事件が身近で起きる。
・マイルズ生き返って渦中に飛び込む。
・終わった時には大失敗のフォローも済んで生き返ってる。
という、いつものフローチャートそのまま。
そして、合間合間のギャグ、おかしみ、不条理劇っぽいあの笑いも健在。
続きの3冊はやいとこ訳されないものか。かなりイライラするぞ!
女性作家の優勢がよく言われるけど、その切り札って、ロマンスとかじゃなくてユーモアなんじゃないかなあ、と、これと、こないだ読んだTINKERを併せて思った。
非常に自然体で全体に人間おちょくりを繰り込める、みたいな。
おちょくり萌え? うっかりちゃん萌え?
結局は愛?
題: メモリー 上
著: ロイス・マクマスター・ビジョルド
訳: 小木曽 絢子
発: 東京創元社
印: 創元SF文庫
符: ISBN4-488-69812-3
日: 2006/07/27
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \1,029
文: 特命作戦の遂行中、マイルズは低温蘇生の後遺症による発作を起こし、救出すべき捕虜を死なせかけてしまう。だが彼は発作の一件を隠して機密保安庁に報告し…結果、イリヤン長官から最悪というべき処分を受けた。失意のあまり館にひきこもるマイルズ。時まさに、青年皇帝の婚約話がもちあがり、周囲が慌ただしさを増すなか、新たな危機が―長官の身を思わぬ異...
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題: メモリー 下
著: ロイス・マクマスター・ビジョルド
訳: 小木曽 絢子
発: 東京創元社
印: 創元SF文庫
符: ISBN4-488-69813-1
日: 2006/07/27
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \987
文: 脳内の記憶チップが機能不全を起こし、記憶が混乱し暴れ出すイリヤン長官。彼に面会を求めるが、機密保安庁に拒まれつづけたマイルズは、なんと皇帝直属の聴聞卿という特権的な地位を手に入れる。それでも事実究明は困難をきわめた。やがて彼は、ひとつの手がかりにたどりつくが…奇怪にもそれをみつけた場所には、出入りしたはずのないマイルズの入室記録が...
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Aug.3,2006 (Thu)
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「ラノサイ杯」で見つけた本を読んでみようネタ。
「DIVE!!」
ところでこれ、夏の100冊に入れてどうですかね? プールだから、夏っぽいでしょう。
マークは「Heat」ぐらいかなあ。
児童文学、青春、スポ根、
ぐらいのバッヂがあればそれを使いたいなあ。無いけど。
□『DIVE!!(上・下)』
「DIVE!!(上・下)」読了。
なるほど、これは傑作だ!
「飛び込み」という、マイナーな、そして僅か数秒の為の競技にかける中高生の青春。
スポ根ものラノベOR児童文学として非常にまっとうなものだと思う。
友人との遊び無し、ゲーム無し、彼女とのデート無し、食事制限有り、トレーニング有り(というかそれだけの24時間)。
「趣味として」でなく、その競技に真摯に取り込む時、それと引き換えに一般の若者の日常というのは失われる。
その選択は時にむなしい。時に哀しい。そこまでして青春を捧げても結果はついてこないかもしれない。
なのになぜ?
それが、かなりリアルに、かなり共感できる形で書かれてる。この競技に取り憑かれた、この競技に青春をかけた4人の中高生。とあるスイミングクラブ所属の若者達。性格も、体格も、武器も、全然違う個性のぶつかり合い。
その一人一人の内面を、日常を、そして競技成績を、成長と決着を、丁寧にこの本は追いかけていく。
競技を通して見えてくる、それぞれの自己主張。自負。あせり。柱。
結局競技は鏡で、4人の輝けるスポ根群像というか。
競技だから、順位がつく。敗者が生まれる。でも、誰にも負けて欲しくない。4人に勝って欲しい。クライマックスは真剣にそう思いながら読んでた。
そしてまあ、見事な大団円だ、ある意味全員に勝たせてくれたそれは、非常に納得満足の終わり方でした。
題: DIVE!!〈上〉
著: 森 絵都
発: 角川書店
印: 角川文庫
符: ISBN4-04-379103-8
日: 2006/06
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \580
文: オリンピック出場をかけて、少年たちの熱く長い闘いがはじまる!
高さ10メートルから時速60キロで飛び込み、技の正確さと美しさを競うダイビング。赤字経営のクラブ存続の条件はなんとオリンピック出場だった! 少年たちの長く熱い夏が始まる。第52回小学館児童出版文化賞受賞作。
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題: DIVE!!〈下〉
著: 森 絵都
発: 角川書店
印: 角川文庫
符: ISBN4-04-379104-6
日: 2006/06
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \580
文: 夢、希望、友情。照れくさいけど、これが大事なものなんだ!
運命のオリンピック選考会を前に少年たちに襲いかかるプレッシャーや故障。自分の内定が大人達の都合だと知った要一は、辞退して実力で枠を勝ち取ると言いだしたのだが…。感動のラストへ向けて、勢いは止まらない!
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あと、「夏への扉」とかね。
ほら、タイトルが夏ですから。
「SF,LOVE,COMICAL,MYSTERY」
ってとこかな。
題: 夏への扉
著: ロバート・A・ハインライン
訳: 福島 正実
発: 早川書房
印: ハヤカワ文庫 SF (345)
符: ISBN4-15-010345-3
日: 1979/05
品: 本
種: 文庫
型: 15cm
値: \672
文: 恋人に裏切られ、友に背かれ、発明の特許を欺しとられ、何もかも失ったあげく冷凍睡眠で21世紀の未来に送り込まれた発明家ダニイは、真相をつきとめるためタイムマシンで再び過去にもどったが……。緊密な物語構成と深い思索性にかけては右にでる者のない米SF界最大の巨匠が打ちたてた時間テーマの金字塔!
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「ラノサイ杯」で見つけた本を読んでみようネタその2。
「鋼鉄のレギオス」
これは某企画者と某集計についてチャットで相談してて、
この本とこの本がシリーズものだよとか教えてもらってる時に、
「この本のヒロインは2巻の表紙に居る銀髪長髪の娘ですよ」
「そうなの?」
「彼女はクーデレです。
クールでデレデレ」
と言われて読んだ本。
くーでれなんてあったんだ。
でまあ、3巻の挿絵を見ながら「絶対領域ィィィ!」とか「ふ・と・も・も!」とか言う訳ですが。
□『鋼鉄のレギオス 1〜3』
「鋼鉄のレギオス 1〜3」読了。
これまたまいじゃーな感じ。
微妙になにかの劣化コピー感があります。
主人公は自分の技能を封印して学園都市に単なる一般生徒として入学したのだが、それを知ってる生徒会長が彼をほうっといてくれるはずもなく……という事で強制的に放り込まれたAチームには美人と美女が居たりクラスメートは可愛い女の子と可愛い女の子と可愛い女の子だったりという、ちなみに故郷には可愛い幼馴染が居て励ましの文通お便りとかあって、うじうじしている暗い顔の青年がハーレム状態でいい目を見るという、しかもそいつが本気になるとはっきりいって無敵のヒーローという、なんじゃそれお前俺をなめとんか喧嘩売ってるねんなよっしゃちくしょうくやしいお前のかーちゃんでべそーという話。
荒野と化した大地はそれなんてザブングルって感じで、
都市はウォーカーギャリアじゃないけど足をはやしててくてく動くドーム都市で、
乾いた大地には王蟲というかまあ怪獣が居て、
人間には某生体臓器を付けて生まれてくる人が居てその人達は気とか生体エネルギーを操れて早い話剣一本で岩を両断できたり魔法を使えたりして要するに怪獣退治のヒーローで。
題: 鋼殻のレギオス
著: 雨木 シュウスケ
絵: 深遊
発: 富士見書房
印: 富士見ファンタジア文庫
符: ISBN4-8291-1803-2
日: 2006/03
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \609
文: 戦うために生れてきた少年の生き様を描く、アクションファンタジー!
大地の実りから見捨てられた世界。汚染獣たちが溢れ、人類は自立移動都市の中で暮らしている。その一つ、学園都市ツェルニの新入生レイトは、奨学金を得た一般科の生徒。彼は、ある事情から入学早々転科することに
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題: 鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク
著: 雨木 シュウスケ
発: 富士見書房
印: 富士見ファンタジア文庫
符: ISBN4-8291-1827-X
日: 2006/05/20
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \609
文: 隔月連続刊行にて展開中! ハイブリッド・ファンタジー!
汚染された大地を行き交う自律型移動都市。そこに暮らし、学園に通う少年レイフォン。闘いを拒む少年と勝ち気な少女ニーナとの心の交流を描く物語第二弾!
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題: センチメンタル・ヴォイス―鋼殻のレギオス〈3〉
著: 雨木 シュウスケ
発: 富士見書房
印: 富士見ファンタジア文庫
符: ISBN4-8291-1846-6
日: 2006/07
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \609
文: 大ヒット街道爆進中! 隔月刊行第三弾!
地の実りから見捨てられた世界で生きる少年レイフォン。十七小隊は徐々に連携が上手くいくようになり、対抗試合にも連戦連勝するようになってきた。一方でそれを面白く思わないフェリは嫉妬を感じるのだが。
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□『極北からの声 フルメタル・パニック サイドアームズ2』
「極北からの声 フルメタル・パニック サイドアームズ2」
まあサイドアームズですね、という感じ。
各キャラの過去編。補遺としてはいい感じ。
題: 極北からの声―フルメタル・パニック!サイドアームズ〈2〉
著: 賀東 招二
発: 富士見書房
印: 富士見ファンタジア文庫
符: ISBN4-8291-1842-3
日: 2006/07
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \546
文: フルメタル・パニックに隠されたエピソード。外伝的短編集第二弾!
北極海上。一機の旅客機が消息を断った。極寒の中、乗客の命は絶望的、そしてその現場に近い場所にあるKGBの秘密部隊がいた。宗介とカリーニンの出会いが描かれる短編を収録したフルメタファン必読の短編集!
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映画と一緒に楽しもうネタ。
「ブレイブ・ストーリー」
まず映画を見てから原作を読んだ。
映画はよく頑張って2時間でまとめたなあ、でもその分大事なテーマと重要な節回しが失われたな。
というのが感想。
原作の一番大事な点というのは、
「正義は何処にもない/対立したどちらにもある」
という切なさ/世知辛さにあると思う。
繰り返し繰り返し、事例を変え当事者を変え、原作はそれを、それだけを延々と繰り返している。
現実に正解はないのだと。それでもあがきながら選択を繰り返していくしかないのだと。結局のところ、自分の好みで、好き嫌いでやってくしかない、そして相手に恨み言を言うのは妥当ではない、というぐらいのところが最終的な哲学だろう。
対して映画は、つまるところ「正解」を与えてしまっている。
各事例について、こっちが正義でこっちが悪、という枠を与えるか、
どっちも正義でも悪でもないよく判らないもの、といういわば粗末な書き方でまとめてしまってるかのどっちかになっている。
魂への残響度が微妙な映画。
原作と映画両方を取得すると、映画に引きずられて、原作の残響度も微妙に減ってしまう感じ。
□『ブレイブ・ストーリー』
「ブレイブ・ストーリー」読了。
あらすじ。
父が居て母がいて友達が居る。
普通に小学5年生をやっていた主人公。
そこに降りかかる3つのイベント。
1)幽霊ビルの噂。そして、実際にそこに行って出会う微妙な怪奇現象。
2)気になる転校生。かっこよくも見え、話してみると嫌な奴でもある。
3)突然の両親の離婚。
しかもその離婚は、かなりの泥沼の様相を呈し始める。
一体、誰が悪いのか。誰も悪くないのか。何を直せば、あの幸せな日々が取り戻せるのか。
その時、異世界への扉が開く。
ここをくぐれば、取り戻せる、と。
と、ここまでで頁数の半分を費やしている。
そう、この話は異世界ファンタジーの冒険話ではない。
リアルを、どうしようもないリアルを、どうするのか、という話である。
そして後半、飛び込んだ世界はまさしく「冒険」の街だった。
様々な職業の仲間、魔法、勇者。
それはゲームに見えて、だが気づけば如実にリアルを映していた。差別や貧富。結局そことて理想郷ではない。リセットボタンもリロードもなく、死ぬ人は死ぬ。
だが、どうせ異世界だから、ここがどうなろうとも地球には影響ないから、と割り切らねばゲームクリアはおぼつかないのに。
しかも、一人しかクリアできないこのゲームの舞台には、既に先んじてプレイヤーが居た。あの転校生が。
結局、多くの悩みは、異世界の扉をくぐったとて主人公から離れてはくれないのだった。
とまあ、主人公の彼が多くの事に気づき、学び、決断し、成長していく、という話です。
ええ話です。
ちょっと長いし、盛り上がりとか起承転結とかはどうかなあと思わないでもないのですが、その共感力は高いです。また、是か非かではない、あるいはどちらもが正義であり得る様々な事象の対立(ここではまず1柱として離婚があります。父が悪い? 母が悪い? そもそも離婚が悪い? だが現状は不幸で、離婚してもしなくても何処かが痛くて)。
題: ブレイブ・ストーリー (上)
著: 宮部 みゆき
発: 角川書店
印: 角川文庫
符: ISBN4-04-361111-0
日: 2006/05/23
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \700
文: 僕は運命を変えてみせる。勇気と感動の冒険ファンタジー、ついに文庫化
東京下町の団地に住む小学5年の亘は、テレビゲームが好きな普通の男の子。そのワタルの身に降りかかった思いがけない家族の不和。この運命を変えることはできるのか? 和冒険ファンタジーの金字塔、ついに文庫化!
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題: ブレイブ・ストーリー (中)
著: 宮部 みゆき
発: 角川書店
印: 角川文庫
符: ISBN4-04-361112-9
日: 2006/05/23
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \700
文: 広大な異世界、幻界でワタルを待ち受けていたのは何か? 大冒険スタート!
幽霊ビルの扉の向こうに広がる異世界幻界。そこでワタルを待ち受けていたのは、さまざまな怪物と厳しい自然。仲間とともに困難を克服しながら、ワタルは旅を続ける!
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題: ブレイブ・ストーリー (下)
著: 宮部 みゆき
発: 角川書店
印: 角川文庫
符: ISBN4-04-361113-7
日: 2006/05/23
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \740
文: 立ちはだかる困難を前に、ワタルの願いは叶うのか? 大感動のフィナーレ!
勇者の剣の鍔に収めるべき5つの宝玉を獲得しながら、ミーナやキ・キーマと「運命の塔」をめざすワタル。ミツルの行方と幻界の未来は? 大感動のフィナーレ。
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Aug.5,2006 (Sat)
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そうだ。映画をみよう。
と思った。
・逃避
・mixi村で皆見てて村八分状態
これはなんとかせねば!
午前4時にバイクにまたがる。夜の闇が地球の裏側からの太陽光で、薄い黒、灰色と代わって行く時間帯。
いやもう、道路すいてる! 視界をさえぎるテールランプが全然ない。アクセル進む進む。
普段3時間かかってたのが2時間半で実家到着。もうちょいきばれば2時間になるなこれ。
ちょっと寝とこう、寝たいと漫画みながらごろごろするが睡魔が訪れてくれない。すっかり起動モードになってしまったらしい。映画館で寝てしまわないよう、頑張って睡魔を待ったのだが。昼間でがんばってみて駄目っぽいので諦めて梅田に繰り出す。
△時をかける少女
テアトル梅田、LOFT地下。30分以上前に行ったのに、ギリギリ立ち見の前ぐらい。
実際座ったら二列目の最右端だったし。かなり見難かったが、映画中は没入できたから気にならなかった。ああでもいい席でみたい映画だった。
現在の中学生、及び高校生は絶対に見るべきだろう。
現代っ子は早熟だから、小学校高学年まで含めてもいい。
これは各学校において、体育館に集めてとか各教室のプロジェクターでとかで上映してもいい、というかするべきだと思う。
その世代へ向けたメッセージとして、非常によく出来た良品。
をたく的なフックはない。CGが云々とか、キャラデザがどうとか色気がアレコレとか、けれん味とでもいうものがまったくない。だから、見方によっては凡作とか評価されてしまうかもしれない。
だけど、そのあたりをなにもかもすっとばして、とにかく完成度が高い。
大聖堂とか城とかツインタワーとかみたいじゃない、なんの変哲も無い一軒家だけど、俺だったらこの家に住みたい、こんなに隅々まできちんと作ってある家に住みたい、そんな味わいのある映画。
これを、マイナー・コアなのしかやらない映画館でするなんて間違ってる。ジブリ並み、あるいは投影漫画祭り並みの扱いを受けるべきだ。見るべき世代相的にも言って。
とりあえず、mixiのマイミク面子には「俺はもう見たもんねふふん」と言ってやりたい。
俺はもうときかけ村の住人だもんね。人間には二種類ある。ときかけを観た奴と見てない奴だ。
話は、
ある高校の仲良し三人組、の夏の一週間、とでも言うもので。
元気一杯系馬鹿娘(主人公)、茶髪で野球ファンで数学だけは天才的なビジュアル系イケメン、眼鏡秀才病院跡取りでありながら背有り肩有りピアス有りのこれまたイケメン。
毎日のようにつるんでキャッチボールしてたり。俺達は永遠のキャッチボール仲間さ!
でもそこに幾つかのイベントが絡みだし、「ただの仲間」なのかどうか、微妙に……
それって。それって。
……という。色恋あり、色恋以外あり、の青春ですよ!
テストがあったり、進路指導調査書があったり。”仲良し三人以外の人”が関わってきたり。
ただ、考証的な部分は考え出すとちょっと変なところ結構あると思う。矛盾というか。
そうだな、他には。冒頭、テスト問題に苦しむ主人公の顔がさんさん録とかのこうの史代の絵面っぽかった。キャラデがエヴァの人とか、リープ時計の数字のフォントとか、そのへん今風だよねとかも思った。
ガハガハ笑いとか、涙の流し方に、コナンから続くジブリ系のものの影を見たりもした。
=====以下、ネタバレ=====
私はねえ、思うんだけど、典型的なパターンとして、野郎二人は意識しろ無意識にしろ女一人を意識してたと思うのね。
それが、五分刈イケメンが半ばオミットされてるあたりがどうかなと思ったり。
まあ、茶髪の消えた後になってからくっつく可能性も残されてると思うんだけど。
いやいやまあまあ、その頃のその程度の思いってのはきっかけ一つで打ち消されて別の人とペアになる程度のもんだよってのも大いに判るんだけど。それはそれでリアルだけど。リアルだなあ。それでいいか。
しかし茶髪は付き合った後ってのを全然考えてない考え無しっぽいよなあ。自分の未来というか現在の延長としてある未来を考えてないというか。1月後とか半年後とかどう考えてたんだろう。今しか考えないそのあーぱーっぽさもまったリアルって事か。学生時代のリアル。そうだなあ、そんなもんだったかもなあ。じゃあそれでいいか。
あと、あの性格の馬鹿娘が、あの絵を保存する方向で将来ってそれってどんな将来、まさか魔女おばさんの職業を継げたりしないだろうしとかぐるぐる。
それにしても、タイトルの時をかける少女ってのが、
あの夕日の河原の別れの言葉に、ああも綺麗に繋がるとは! と思いましたよ。
そうだ! 俺達(現代の中高生)は皆時をかける少年少女なのだ!
あとはうどんかぶってたぼんやりのっぽにフォローがないのが残念というか可哀想というか。
ラストのオチは「実を割る前」に戻る事によるフォローはできないのか、できないなら最後の与えられたラストチャンスっていうネタはそもそも実現不可能ではないのか、とか。そもそもその消えなきゃならないってあたりの微妙な言い方とか消え方とかはルールとしてゆるすぎだし2回の消え方に矛盾があるんじゃねえのとか。
△ゲド戦記
続けてゲド戦記。
ところが、やはり睡眠とらずだったのが失敗か、途中で寝る。
始まって暫くしてかなりやばかったのだが、ハイタカが城に捕まるあたりから、アランが剣を受け取るあたりまで、ほぼ意識が落ちてたらしい。
あいまあいまに、影とか、それと語るテルーとかの記憶があるが、繋がりがさっぱり。このあたりで大いに謎解きや説明があったのかもしれない。
でも、15分ぐらいなものだろうから、そんな飛んでるとも思わないんだけどなあ。
で、その辺飛ばしてたせいか、クライマックスまで見ても謎が一杯。
何処がどうなってるのかさっぱりでした。
理解せずにフィーリングで見るべき映画って事か?
で、総評としては、
今までのジブリは、作品毎に質が落ちてきてるなあという感じだったのだが、
今回のは、本家ジブリが作ったジブリのパチモン。
という感じでした。
質の低下じゃなくって劣化コピーというか、同じパーツで作った別物というか。
そう、同じパーツで作った別物。この感じだ。
今までのジブリでは、画面をみてて「はっ」とする/と呑まれる瞬間、というのがあったのですが、今回はそれがない。
変わりに、今までのジブリのいいところ総集編みたいにはなってたけど、それ二回目だから見せられても。みたいな。
そうだなあ、予告編で流れてた、親父が差される瞬間、それから光の翼の瞬間、あれは予告編の中では「はっ」とした。けど、何故本編で観るとその絵がこんなにどうでもいいんだろう?
どうでもいいところでは、アカペラのテルーの歌がカラオケに入る日が楽しみだ! とか。
カラオケ画面に歌詞だけ色変わりながら出て演奏まったくなし。アカペラだから。
しかしこれどうなんかなあ。
ル・グゥイン怒ってるんじゃないのかなあ。大丈夫かなあ。
あ、そうそう、今まで宮崎さんが作ってきたものって、要するに俺版ゲド戦記だったんだなあとはこれ見て思いました。逆説かもしれないけど。あるいは、息子監督がコピーを作っただけであってそれは激しい勘違いかもしれないけど。
というのは、散在するテーマが、散在する絵が、全て今までの宮崎作品の中に外出の風景とメッセージばっかりなのですな。
ゲドが大好きなのでそのパロディ/オマージュ作りました、ってのが、ナウシカ以来の宮崎監督のモチーフだったんだねえって感じ。
その視点が間違いとすると、これは、
息子さんがオヤジのスタッフを使って、今までのオヤジの作品の名場面集を作りました、スタッフはオヤジから継いでるからクオリティ高いでしょ、でも肝心のストーリーまではコピれなかったのでそこはぐだぐだで勘弁ね、という事になりそうって訳なんだが。
テルーの声優はかなり下手だと思った。怒鳴り声が一本調子というか。
本気で怒ってる時、励ます時、泣きそうな時、色々な機微のある各種どなり声、じゃないんですな。全部一種類。
=====以下、ネタバレ=====
そう、例えばテルーの歌なんだけど、
今までのジブリなら、二番の歌詞の途中ぐらいからかな? 足元を流れる風に合わせてゆらぐ草原、その葉ずれの音の効果音ぐらいからつなげて(存在しないはずの)オーケストラがテルーの歌にあわせ、そして島の景色、大地と空とを大いに見せてくれたはずなんですよ。それでこそ観客の涙も絞れる。
でもそこをあえて無音背景。いやでもそれがあえてでなく単に手抜きに見えてしまう。んで、アレンがぐふっとか言っても微妙に共感がそがれる。
冒頭、船が波間に見えるときの、その船の塗りの色がチャチだったり。一気に萎え。そういう微妙なところ、ここが勘所だから力入れとくべきだろ! って部分で手が抜いてあるところが萎え。
そういう萎えだと、何故大画面でわざわざ映画館まで来て見てるのに、なんでこんなにドラゴンの決闘が迫力いまいちなんかねえ、”呑まれ”ないなあ、ほぼ一色塗りか二色塗りな感じだからか? 出てる火の粉が心持ち少なめだからか? とかとか。
最後の敵魔女の目の塗りも、クライマックスなのにちゃちっぽい、こう、飲み込まれる感じが薄いあたりもその系列ですな。あれはわざとかなあ、矮小な敵ってイメージの為の。
寝てたせいかわからなかった謎はねえ、影はどうなったのとか。本体と合流が原作だけど、あの展開だと合流してないっぽいし。テルーの正体とかあれハイタカのまさかな、以外になんかネタフリあったっけ? とか、正体あれってありなの? 世界的に分離してたんじゃなかったの? とか。世界の危機は全然解決して無いのでは? とか。麻薬中毒は勝手に回復したの? とか。剣が抜ける必要条件ってなんだったのとか、かかってる魔法で何ができるのとか。悪が切れるとかじゃなさそう。単に魔法使いは普通の刃物じゃ切れないけどとかそういう事?
まだ続く文句。
テルー死んでもアレンはショックを受ける”だけ”でそれが次の行動に繋がらないねえ? とか、悪の魔女クライマックスではかなり頭悪いというか知能指数なんだけどあれでいいんですかとか。ハイタカは無様っていうかなんの役にもストーリー的になってないし。
アレン国に戻ったら打ち首獄門以外有り得ないじゃんどう情状酌量してもとか。テルーのすごい正体なのにほったらかしで寒村暮らしでいいのかとか。
今までのジブリ総括としては、黒いどろどろはハウルで観たねえとか、崩れかけた通路を飛んで渡って崩れるのとか釜の底が落ちるのはラピュタで観たねえとか、名前で縛るのは千尋だねえとか。
△日本沈没
十三は淀川で花火大会だったらしく、街中は浴衣来たねえちゃんで一杯で、目に嬉しい世界でした。
で、梅田はその都合でか人一杯で、映画館もギチギチだったんですが、夜のこの回はガラガラ。(みんな花火に行ってる?)
で、映画途中で花火のあがる音らしいものが響いてくる。
けどこれが映画の中の地震や噴火の効果音とまざっちゃって、何がなんだか。
で、日本沈没。これが面白かった!
科学考証を云々言い出すとものすごく無粋。
あのぐらいでプレートはおちねーよとか、落ちたとするともっと変動するよ(それこそ日本だけでなく地球規模で影響して災害が起きるよ!)とか、
あんだけ富士山赤く光ってたら衝撃与えたら噴火するよ鎮火しないよとか、
なにその恣意的な山の崩れ方すごい御都合とか、
そんな炎の近くではヘリは墜落するとか、
そんな状況でそんな逢引の為のヘリが出るわけないだろうガソリンがないってば! とか、
飯の流通経路と糞の始末についてほぼ記述が0なんですがとか、
災害は多発してて国土半分沈んでてライフライン全滅の、電力が電池しかない世界でそれだけのものを動かすのは無理なはずとか、
そういうのはいい。ほっとく。
メンタルな部分を云々するのもすごく無粋。
デビルマンを観てみろよ人間終りが近いのにそんなに粛々とするはずないだろうマッドマックスだよ大騒乱なはずなんだよ、とか、
行政がそこまで持つはずないだろう指揮力が御都合的に有り過ぎだよとか、
馬鹿者! そこで子作りだろう! 本能がその状況で制御できるはずないじゃんそれともなにか純愛の方が売れるのか格調が高いのか? とか、
そういうのもいい。ほっとく。
で、なにがいいのかというと、知ってる風景が壊れるところ。
最近置き換わっていったばかりの、発光ダイオードの信号機。
横断歩道と路側帯。
それが「日本の品」なんですよ。海外映画の破滅モノは、銀幕の向こうの世界なんですけど、この映画のソレは”おらが村の破滅”なんですよ。大阪東京名古屋京都と、知ってる街が、歩いた事のある道が、入った事のあるビルが、どんどん潰れるんですよ。思わず指差してあれ、あのへん俺の実家! とか叫んでも不思議ないような。
あと、キーに、ある意味身近である、あの神戸の震災があったりとか。
それから、クライマックスで見せる主人公のプロ意識。
確かにあれは俺にはできねえ、その道の職人である彼でしかできない技! というのを見事見せてくれてる感覚。プロとはかくありたい。
=====以下、ネタバレ=====
そうそうあの台詞「15秒で何ができる!」「日本が救えます」って言うかなーって思った。のになあ。
ネタバレといえば、日本沈没じゃなくて日本未沈没だった。
日本列島が日本諸島になってた。
起死回生プロジェクトを、飯の皿と新聞紙で実演するの、あれ、NGの嵐だったんだろうなあとかみながら思って笑った。絶対失敗して皿を落として割ってるよあれ。
Aug.8,2006 (Tue)
▽停電
明日午前停電します。
ので、うちの家鯖が繋がらないかもしれません。
再起動操作は、さて、夜になるか、それとも数日後になるか。
▽アンケートCGI
漫画ナツ100
という企画があり、
どうせそれするならアンケートCGIでやれば?
という事で、
じゃあうちのCGIに枠足すかなと思ったら、
なんだもう漫画ナツ100って企画は締め切って終わってるんじゃン。
という事で、「次があったら」という事でいいのかな。
▽アンケートCGIに思う事。
最近は投票CGIにわざわざ客が来てその投票システムの上で投票していく、というのは、流行らないらしい。
何故なら、既に投票者各位はBLOG等の自サイトを持っており、そこに自分の投票リストを書くからだ。
という訳で、それらBLOG等を自動クロールして集計、というのが、望まれるあるべき姿となっている様子。
ところが、そんな自動クロールはかなり技術的に困難。だって皆書き方がバラバラなんだもの。
じゃあ全員書き方を統一しろ、という事で、RSSとかXMLとかYAMLとかCSVとか出て来るんだろうけど、
そんなの全員やってくれない。
最低限の縛りという方向で、こういうキーワード文字列を入れろ、というやり方でやってみた、2006年上期ラノ杯でも、あれはかなり面倒くさがられたんじゃないかなーと思う。また、誤記述の修正はそれなりに大変だった。
もう一点。自動クロールついでに、Googleなりの検索してクロール対象サイトの発見まで自動にする、という方向も、自動化の部分にはある。だが、これももうちょい検索の技術があがるまでは無茶というものだろう。
となると、結局、投票とは言わないがなんらかの「投票しましたよ」連絡、リンク、が必要になる。
という事で、今の流行なら、それはTrackBackでしょう? となる。
なるんじゃないかな、多分。
普通のTBは、多分1発URIを記入してぽちっとなで終わりだと思うんだけど(使わないから知らない。間違ってたら教えて)、
その時、投票項目も書くようにする。
それ、集計CGIに書くのと変わらないじゃん、むしろちょっと手間増えてない? と言われるとそうなんだけど。
・半端ながら自動解析みたいなのを入れてそれなりにサポート。入力数減らしを目指す。
・投票CGIと違い、オリジナルデータが個々人の手元(BLOG)に残る。原典が自分の手元に在る。
というあたりが重要だろう。
つまり、
・投票CGIから集計CGIへ、
・投票行為はTB操作(通常よりちょっと複雑な入力含)へ、
という風に、今時代の投票CGIは変わるべきではないのか? と。
でまあ、うちのCGIをそういう風に改造せななあ、と思ってはいるけど時間とやる気がとれずに困ってます、みたいな話です。
余談:
TB操作で投票という概念をもっと突き詰めたものについては既に既存品があったりもする。
Aug.13,2006 (Sun)
▽
さて、仕事をせねばならんのだが。
いい加減まずくてしかもでかい案件がまるごと一個まだ残っているのだが。
だがだが。
□『あしたびより I』
「あしたびより I」読了。
まいじゃーさんのとこで薦められてたので読んでみた。
んー。微妙。所詮まいじゃーってとこか。
どうもこう、筆が荒いし物語力やキャラ力も出版に足りてない感じ。
微妙に平均以下。
というか、どういうのだろう、この設定とかの突き詰めなさや全体の構成の甘さみたいなのって、「こ、これは俺が中学/高校/大学の時にサークルで書いたあれじゃあっ」みたいな……そういう、プロっぽくない隙があるというか、中二病っぽい熱っぽさと省略の多い(俺だけは十全に納得感心している)記述/設定というか……
そんな中で救いがあるとすれば、いや、救いというかテーマというか、
それは
巨乳が勝ち! チチは偉大なり!
だろうか。いやだってその程度しか説得力というか、ねえ。
これで「I」として続けてしまうのはかなり不安。
「それにしても会話文を「こういう風にインタラプトして書くのは。」
判ってる人がそれと理解して頑張って読解しないと読めない新しい書き方でそのチャレンジは評価するが読み難さでマイナス。
それに、その記法が充分に役に立ってるかというと、無駄に使われてる感じもする。
題: あしたびより 1
著: 雨森 麻杜
発: ホビージャパン
印: HJ文庫
符: ISBN4-89425-448-4
日: 2006.8
型: 文庫 / 284p
値: \650
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□『青い花の伝説』
「青い花の伝説」読了。
中世風ファンタジー世界戦記風味。
銀英伝っぽいキャラだち。
「俺はただの鍛冶屋だ」とうそぶく青年とその無邪気な妹が、まさしく今戦争をはじめようとしてる二国の間を旅してた。という話。
ええ感じなんじゃないでしょうか。でもラストはかなり唐突。やっぱり伏線の消化度とか、キャラの立て方とかが浅いような。そうだな、「ジハード」をちょっと思い出した、世界もキャラの度合いも。
題: 青い花の伝説
著: 八原 ゆうき
発: ホビージャパン
印: HJ文庫
符: ISBN4-89425-447-6
日: 2006.8
型: 文庫 / 232p
値: \628
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HJ文庫、今回読んだやつは、文力も絵力も足りてない感じ。
大丈夫なのかHJ文庫? 青田買いのしすぎじゃないのか? あるいは編集力が足りなさ過ぎ?
□『箱はマのつく水の底』
「箱はマのつく水の底」読了。
順当に消化試合。
そろそろ双子王子終わりそうかな? コンラッド戻ってきたっぽいし。
こっち側世界を巻き込んでるって事はシリーズ自体の終了もこれに絡むのかな。
題: 箱はマのつく水の底!
著: 喬林 知
発: 角川書店
印: ビーンズ文庫
符: ISBN4-04-445216-4
日: 2006/04/28
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \460
文: まるマシリーズ・聖砂国編急展開!!
ヨザックを失い、小シマロン王サラレギーと二人だけで、聖砂国内を移動することになったおれ・マ王渋谷有利は……!? 奇跡のハイテンション・ファンタジー、本編第13弾!
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□『わたしたちの田村くん 1,2』
「わたしたちの田村くん 1,2」読了。
きたーっ! きまくったー!!
二人を同時に愛する男田村! ひらたく言うとふたまた。
普通に三角関係っぽいやつなのかと思ったらちょい違った。
直球ど真ん中暴走恋愛を同時二本立てでやる大和男子が居るとは!
気のいい、兼、気の多いやつだなあ。
それに中学から高校進学で疎遠になってとかとか、ありそうなあたりが嫌というかリアルというか。
しかしそうか、そこで終わるか。それでいいのか。でも決着は確かについた感じではあるが。
この作者は「ストレートな男子」「ツンドラ(暴走美少女)」「不思議ちゃん」という▽関係が好きなのね、これといい『トラドラ!』といい。と思った。全く一緒じゃん!
題: わたしたちの田村くん
著: 竹宮 ゆゆこ
発: メディアワークス
印: 電撃文庫
符: ISBN4-8402-3066-8
日: 2005/06
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \641
文: 「中学生活最後の夏」という魅惑のフレーズに浮かれるクラスから取り残されていた田村くんの前に現れたのは、進路調査票に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女系、松沢小巻だった。受験直前のバレンタインデー、田村くんの部屋に投石して窓を粉砕&チョコを誤爆したのは、学年随一の美少女にしてクールなツンドラ系、相馬広香だった。そんな変わり者の女の子二人と、空回りしながら奮闘する田村くんが贈る、おかしくてちょっと切ないラブコメディー。「電撃hp」で人気の『うさぎホームシック』『氷点下エクソダス』に、田村をそそのかす男・高浦とその奇妙な妹を描く番外編を加えて待望の文庫化。
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題: わたしたちの田村くん〈2〉
著: 竹宮 ゆゆこ
発: メディアワークス
印: 電撃文庫
符: ISBN4-8402-3152-4
日: 2005/09
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \599
文: 松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ―。はたして三人の恋の行方は!?おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾。
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□『流血女神伝 喪の女王 4』
「流血女神伝 喪の女王 4」読了。
流血世界諸国観光、変態王子の母国編。
まあ主人公カリエはたくましい人なんだろうけど、ガイドというか狂言回しというかな人で、感情移入はしにくいなあ。
それは他の人に対してもなんだけど。舞台で役が割り振られてるだけみたいな、書割的な。
で、それで読めないかというとぐいぐい読めるから筆力は高圧な人だよねえ、作者。
題: 喪の女王 4
著: 須賀 しのぶ
発: 集英社
印: コバルト文庫 流血女神伝
符: ISBN4-08-600803-3
日: 2006.8
型: 文庫 / 283p
値: \540
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ところで、十二国記の続きとかまだかねえ。
□『闇をみつめて グレイス・フェイヴァー3』
「闇をみつめて グレイス・フェイヴァー3」読了。
なぜこのシリーズを読むかというと、なんとなく。ミステリーを読みたいんじゃないよな。ほっこりほっこりした+大事件(恐慌)のあったあの頃の空気を吸いたいから、というところかなあ。あとは表紙に書かれる妹さんがすごく可愛いから。かな?
で、まあ、そういう感じで空気吸ってああうまかった、というところ。
題: 闇を見つめて
著: ジル・チャーチル
訳: 戸田 早紀
発: 東京創元社
印: 創元推理文庫
符: ISBN4-488-27511-7
日: 2006.3
型: 文庫 / 301p
値: \798
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□『高飛びレイク 全』
「高飛びレイク 全」読了。
ああそうだよ、こんな話だったよなあ、と懐かしく読んだ。
しかしまあ、ほんっと、本編全く進んでないよな。
あと、「全」として出したって事はやはり続きは絶望って事か。
読み直して思ったのは、結構ジェーンが可愛いね、というか読むとこそれだけだよね、みたいな。
別作者だけどカルブラ・シリーズを思い出したり。
題: 高飛びレイク 【全】
著: 火浦 功
絵: 高橋 明
発: 朝日ソノラマ
印: ソノラマノベルズ
符: ISBN4-257-01087-8
日: 2006/06/27
品: 本
種: 新書
型: 18cm
値: \1,500
文: 《高飛び》レイクと呼ばれる超能力犯罪者が、相棒のジムとともに巻き込まれたのは、成功率が0.7パーセントという宇宙カジノ略奪作戦だった! シリーズ全作をまとめた、お得な一冊!
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□『刻印の魔女』
「刻印の魔女」読了。
ハートウォームな魔法話。いやあ、こう、ほっとするねえ。
突然姿を消した師匠(美女)を探して、(駆け出し)魔法少女の一人旅。
(美青年)魔法使いが道中合流して、村々を焼き払っているという謎の男の追跡に。
みたいな話。
スタンダードな構成だが、ざっくりと贅肉は削って、柔らかく優しいとこはそっくり残して、みたいな感じですかな。
題: 刻印の魔女
著: 藤原 瑞記
発: 中央公論新社
印: C・NOVELSファンタジア
符: ISBN4-12-500945-7
日: 2006/06
品: 本
種: 新書
型: 18cm
値: \945
文: 魔女ウォレスに弟子入りしたトリシャは、忽然と姿を消した師匠を追い、旅に出た。時を同じくして、辺境では魔導士による殺戮事件が起こり!? 第1回CN大賞受賞者の受賞第一作登場!
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□『空ノ鐘の響く惑星で 11』
「空ノ鐘の響く惑星で 11」読了。
シルヴァーナがエロい。あと、表紙の二人が初々しくラブッぷり過ぎるぅ!
踊り子のお姉さんには再登場を願いたいなあ。
以上で感想終わり。
あっちの三角関係は、進まないなー。
題: 空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11)
著: 渡瀬 草一郎
発: メディアワークス
印: 電撃文庫 (1286)
符: ISBN4-8402-3485-X
日: 2006/07
品: 本
種: 文庫
型: 15cm
値: \620
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□『勇猛なるジャレヴ』
「勇猛なるジャレヴ」読了。
某所で、マジカルランドっぽい話、と聞いて積んでたのを読んでみた。
まあ確かに。色々な種族入り乱れ、手工芸と魔法入り乱れ、陰謀有り山谷有り。
けど決定的にマジカルっぽくないなあ。
マジカルランド・ハードボイルド
という感じなのだが、その2つって相容れないっていうか。
主人公が職業暗殺者、女房も元暗殺者ってあたりが。
あと、死んでも、脳が無事だったり呪いでなにか仕掛けされてなかったら、それなりの術者の手で蘇生ができるってあたりもみそかな。おかげでより人死にが増えて殺伐。主人公も過去に仕事途中で死んでる事あるらしいし。
で。
今回の仕事の依頼は、どうやら厄介な事になりそうだ……ってな話なんだけど。
んー。
まずくはないが、ぐいぐいとひきこまれる訳でもないなあ。もうちょいシリーズにつきあってると、なじみがでてきてしっくりするのかな?
題: 勇猛なるジャレグ―暗殺者ヴラド・タルトシュ
著: スティーヴン ブルースト
原: Steven Brust
訳: 金子 司
発: 早川書房
印: ハヤカワ文庫FT
符: ISBN4-15-020408-X
日: 2006/01
品: 本
種: 文庫
型: 15 x 11cm
値: \861
文: 帝都アドリランカの一角を取りしきるヴラド・タルトシュ。彼はジャレグという小さな竜に似た生き物を使い魔とし、全身に武器をまとい、剣の腕ばかりか妖術にもすぐれた暗殺者としても知られていた。そんな彼のもとに、ドラゲイラ族ジャレグ家の権力者デーモンから、盗みをはたらいたメラーという男の暗殺を依頼される。だが簡単な「殺し」と思えたこの仕事の裏には、帝国を根幹から揺るがす怖るべき陰謀が隠されていた。
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