2005/12/15(Th)
▽SFマガジン12月号
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ニュー・スペース・オペラ特集。
総じて、悪いわけじゃあない。のだが、いまいち吸引力にかけるような。小粒が揃ったとでも言えばいいのか?
「ニュー」がつくと「そんなもん」て事なのかね。
- 地球スコープ2005 +1
まあ火の鳥好きだし。 - 氷河 +1
ネタが想像通りだった。オチの付け方は微妙かなあ。もうちょいハードボイルド味とか何か欲しい。 - 文士と弁士 +2
ちょっとおまけ。草上さんらしさの出た小良品では。ソツなく練ってる感じ。 - おまかせ! レスキュー +1
スマッシュヒット。「いつもの」感じがうまく。 - SFまで100000光年 +1
文章はどうでもいいけど、慣れないドローツールに共感。 - 飛ばされていく行く先 +1
未読。おまけして加点。著者には大事な本だ、とは判るが、そのへんへの共感はうかつには出来ない。 - 罪火大戦ジャン・ゴーレ +1
おまけして加点。いつも通りだな。あほさが突き抜けて0.5点分てとこ。 - イリュミナシオン 0
場ツナギ。実質最後の1行。前半のカフェラテは大好きだがそれ話ちゃうやろ。 - エスケイプ・ルート +1
そつなくまとまってる感じ。突き抜けてはいない。
2005/12/17(St)
▽答え合わせリーダーズ・ストーリイ
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SFマガジン2006年1月号
リーダーズ・ストーリイの下だけ読んで上を作る、という小ネタ。
で、作った後で読んでみて答え合わせ。
▽組み換え少年
. 「パパ。僕、パパの子供じゃなくなっちゃたよ。」
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開口一番、そう言って静かに泣き出したこの子を、どう慰めればいいのだろう。
あいつと別れた事を後悔はしないが、この子の事だけは心残りだ。親権も認められず、こうしてこそこそと会うことしかできない。
つい先日法律的な調停も終わったところで、今日がその後の最初の「待ち合わせ」の日だったのだ。今までも怪しかったが、これからは立派に違法だ。もう法律的には、この子は私の子供ではない。誘拐で訴えられても反論できない。だが。それでも、私は会いたかった。
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周囲に監視されててうまく会えない私達は、治療を言い訳にして病院で会うようにしていた。まさに「待合室」で。
お互い、ちょっとした遺伝子治療を、月に1度か2度、まるでふと思い立ったかのようにするようにしているのだ。
昨今の医療技術はすさまじい。細菌性の病気の大抵は薬で治るようになっただけでなく、体質的な問題点についても補填が効く様になったのだ。レトロウィルスが問題となる遺伝子の部位に働きかけ、自身が運んできた「こちらの望む遺伝子」へと置き換えていく。おかげで若年性痴呆等から、白髪や禿、はては肥満等まで治療が可能となった。
いまやファッションの一つという感じも出て来始め、「あの人と同じ白血球タイプ」(同じ病気に強く同じ病気に弱い。死ぬ時も一緒、というところだろうか)というのもあれば、あまり体質に関係しない部位で「有名人の誰それと同じ遺伝コード」とか、見えるところでは「同じ耳の形」(少なくとも原質については)といったものまで出てきている。
どれも、やり方は一緒で、医師の診断と処方を受けながらの注射一本。
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私はその手軽さが逆に胡散臭く、何か問題が出るのでは、と今まで避けていた。おかげで最近では珍しくなった「問題ではないがちょっとしんどい」資質の宝庫になっている。風邪にかかりやすいとか。ふけとか。足の臭さとか。命に関わるのなら考えもするが、それらの不便さは生活の中に埋もれててもなんら問題ない。苦労という単語を使うのもおかしい。そう考えている。
息子にも同じ観点から遺伝子治療は一切うけさせていなかった。
だから、治療のネタは、お互いそれこそ大量にあったのだ。毎月なんとか会えるぐらい。
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幸い、あいつの再婚相手というのは、こうした流行りモノが好きらしい。まるで抵抗がないばかりか逆に推奨するタイプで、新手のデザインが出るたびに自分の遺伝子に手を加えているとか。だから、息子もほとんどフリーでこうして病院に出入りしているのだ。
病院通いのせいか、それともその再婚相手の影響なのか、息子は最近遺伝子関係の難しい話をよくしてくれる。結構込み入った質問をしてもきちんと答えてくれるところを見ると、只の聞きかじりでなく余程に理解しているらしい。頭が良いのは俺に似たのかとなかば自賛で嬉しくなるが、その知識の方向が再婚相手由来かと思うと嬉しくない。また自身が反対していた事をネタにしている、というか、自身の体で実践している、だけでなく、息子にもさせていると思うと忸怩たる部分が大量に出てくる。だが、息子が目を輝かせて色々な話をしてくれるのは何物にも変えがたい。新型レトロウィルスの事、複数の遺伝子座を協調して変えて行く今までとは規模の違う治療法、問題遺伝子の特定率の向上、類似因子判定や由来者判定の機能、その他、その他……
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だが、今日は。泣いている。
涙をぬぐう腕に、治療の注射針のあとが列になって並んでいた。
待て、列になって? おかしい。治療なら1本で済むはず、何故こんなに大量の種類のレトロウィルスを打つ必要があったのか。
「僕の、遺伝子、全面的に修正するって。
パパ由来の因子を、全部新しいママの相手の人のにするって。」
何を言っているのか判らなかった。
判った後も、それだと全面的にでなく、丁度半分って事だな、等とどうでもいい事しか頭に浮かばなかった。
. 「パパ。僕、パパの子供じゃなくなっちゃたよ。」
2005/12/19(Mn)
▽SFマガジン1月号
レイ・ブラッドベリ特集。
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ブラッドベリを特集するのは妥当ではないかと思う。
でも、特集ってほど話が載ってる訳ではないなあ。
インタビューとエッセイが特集の醍醐味って事かな?
あ、太陽の黄金の林檎をこの機会に読もうって、あれ、本棚にない? なかったっけ? 積読してたと思ったのに。
- ルート66 +1
んー。不可思議な持ち味。ギリギリ理解不能の境界線上。 - 人鳥たち +2
最近私の中の平常点が1点平均になってるので、ちょっとイイ! と思うと2点になるなあ。という訳でこのすっぱり感とエロさが。 - SFまで100000光年 +2
ふぉんとおもろい。是非公開して欲しい。私はちょっと触ったけど5文字で俺font作成に飽きた。 - 楽しい夢を 0
夢幻系とはあわんな。嫌じゃないけど好きじゃない。 - 罪火大戦ジャン・ゴーレ 0
最後に美人が出てきたら0.5点加点だけど切り捨て0点。 - 異形の影 +1
エロい。ようやくお話が佳境? ここでまた死んで終わりちゃうやろな。 - おまかせ! レスキュ〜 +1
最後の1コマでくすりと笑ったので私の負け。結局それが言いたかったのね。 - 全世界のデボラ +1
この作者らしい話。私との相性は微妙。エロい。
. という訳で、私はエロかったらなんでもいいらしい。
2005/12/20(Te)
20xx/12/20 文鳥堂書店に書店管理官「紙魚図青春」到着する。 (『DAI−HONYA』とり・みき&田北鑑生 アスキー または、早川書房) →
▽
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同じネタは色々できそうだなこりゃ、協力検索エンジンと被せて。
以前自分日記を全部ししゃもに食わせて贋の俺が返事とか画策したけど、ちょい検索条件絞込みかけながらだったら実は検索エンジンに食わせてという展開の方が、人工無脳よりもより「らしく」なるんじゃないか?
と言うだけ言っておく。自分じゃできんだろうな。
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仕事が進みません。
合間っていうか、寝る間に家鯖もいじってます。
結局
・最新を落としてきて自分で焼いたCDでなら、fc4が入った
という驚愕のオチです。
更に
・今回つけようとしたATA66とかATA133とかのPCI経由IDEはどう使っても鬼門
という愕然のオチです。
. いや、最初から読めてたヤン、と言われるとそうでもあるのですが。
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IDEについては、とにかく、一見繋がったと見せかけて実はそこから先がおかしいってな事が多過ぎました。
installのoptionつけると認識はするけど書き込めないとか。
読み書きできるけど異常に遅いとか(多分1アクセスに何度もエラーとかリトライとか?)。
ドライバのインストール途中でなんかcode吐いて止まるとか。
普通に繋がったと思って大量にファイルコピッてるといつの間にかハングしてるとか。
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あと、OSが変わったせいなのか、CPUなのかメモリなのか、バリバリGNOMEが快適に速くなってんですよ。
と思ったんですが、BIOSでグラフィックに使うメモリ容量設定=64MB、みたいな記述があって。そこを128MBにしてみたから、とかいうのが一番効いてるんじゃないか? と思うとガクブルです。サーバーだからとケチって設定して、それをすっかり忘れてGNOME使っておかしいおかしいとこの3年言い続けていたのだとしたら……
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今は、
yum updateとかしているところです。
まだそんなところ。再構築は遠い。
2005/12/24(St)
1988/12/24 高尾山へ‘E’に会いに行く。 (『D』洞沢由美子 徳間書店)
1992/12/24 私立探偵ジャック デス、モーテルパラダイスの前で拉致される。 (映画『トランザーズ2360』 監督チャールズ・バンド)
1999/12/24 リムとラドウ、水の惑星で、バオン、ダードと戦う。 (『マップス』長谷川裕一 学習研究社ノーラコミックス)
2000/12/24 ラニアー、<ストーン>の調査計画を明かされる。 (『永劫』グレッグ・ベア 早川文庫SF726, SF727)
200x/12/24 遭難したサラトガと救助船のドッキング予定日。 (『パスカル・シティ』新谷かおる スコラ漫画文庫シリーズ) →
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アンテナねえ、たまてばこなんですが、開発終わって久しいのですよ。
今Rubyであるアンテナってあと五月雨? でもそれってRが使ってるし。
類似品が乱立+補填しあってる現状をある意味私は望ましいと思ってるので、
同じ五月雨使うぐらいならやめちゃってRに依存した方がいいじゃんと。
Rubyでたまてばこと五月雨以外で魅力的なアンテナシステムってないですかね。あったら乗り換えてみたいな。
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るびま12。
qwikiだかのわびさび式HTML記法にかなり複雑な気分を覚える。
ベタテキストでなく構造式でHTMLを記述すべきという意見に強く賛成しながら、
いざそれを実現しようとするとハードルが高い。
というのは、
cgi.outを使い出した頃に、かなり本気でHTMLをあれで書こうとして挫折したのですよ。
結局、見易さ? 見通し? ちょいちょい細部に手を入れて場当たり的修正を繰り返して、見栄えを作っていくというベタテキスト編集式に対して、
構造式で書くやり方は、脳内バッファに全テキスト構造を溜めとかないと駄目的なところがあって、かなりつらいのですな。
ゆえに、構造式側でなく実際作業としては、ベタテキスト側に寄った、amritaやerbになてるわけですが。
わびさび式だと、xml→yamlみたいな、「見易さの大転換」が認識されるんだろうか。そこがまだ不信。もしなんだベタテキストかくより/書くのと同じぐらい見やすい書きやすいじゃん、となれば今こそ大移動の季節。なんだけど。
. erbさあ、<%このタグ%>ってかなり見難い時あるんだけど。特に<li class="<%= class_name %>">とかした時。なんか違う書き方にしようぜ、といつも思う。ruby的にはやっぱ#{}かね。実際よくそういう風にタイプミスする。
2005/12/29(Th)
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え? クリスマスなにそれ? あ! しまった!
という感じでどんどんワープしております。
. 最近の娯楽は自鯖の調整なんですが、全然難航ですよくそったれめ。
. RubyOnRailsをlighttpd上で動かそうかなとか、lighttpd+FastCGIとか、apache+mod_rubyとか、全滅ですよ。きっと設定ファイルをちょい間違えてるだけだろうというのが更にくやしい。
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あと、あちこちに.htaccessと.htpasswdを設置してアクセス制限かけようかなと思ったら、
なんかapacheのAlias先やScriptAlias先では.htaccessが効いてない?
phpmyadminのとこに.htaccessのBasic認証おいたら延々ロックしてしまうし。
. そのへん、他の人はどうやってるんでしょうねえ。
. で、標準でwebalizerとか動いてるみたいですが、やばげなアクセスが結構あるみたいに見えるんですよねえ。だからやばいっては思ってるんだけど。
2005/12/30(Fr)
1999/12/30 レニーに、匿名でSQIDディスクが届けられる。 (映画『ストレンジディズ1999年12月31日』 監督キャスリン・ビグロー)
2009/12/30 時間逆行送信テスト第十五号。 (『未来からのホットライン』J.P.ホーガン 創元SF文庫633-06) →
2005/12/31(St)
xxxx/大晦日 ヤリーン、タンビマツで<流れ>の黒い水を汲みに出帆する。 (『川の書』イアン・ワトスン 創元SF文庫695-02)
火星暦57/牡羊月/23 火星憲法制定会議招集される。 (『火星転移』グレッグ・ベア 早川文庫SF1187,1188)
R/13/26 満児・キャプチュード父子、358億ドッツ貯める。 (『黒髪のキャプチュード』見田竜介 角川書店ドラゴンコミックス)
2577/302/64 猿田、嵐の逆転現象を見る。 (『火の鳥 宇宙編』手塚治虫 角川書店)
リムウェイ暦1414/プリマ月/30 叔父のゲイブがタリノ協会の集会に参加する。 (『ハリダンの紋章』ジャック・マクデヴィット 早川文庫SF920,921) →